リハビリテーション

理念

土庫病院リハビリテーション科の職員は、無差別・平等の医療を実践します 。
土庫病院リハビリテーション科の職員は、安全・倫理・共同のいとなみを軸とした総合的な医療の質の向上をめざします。

ご挨拶

当院は地域の皆様に安心して医療にかかることができる病院として、民医連の理念に沿い活動しています。リハビリテーションは内科疾患及び外科疾患のリハビリテーションを中心とした医療を提供しており、常に最新の技術、知識を習得するために病院研修や各職員の自己研鑚など取り組んでいます。新入職から5年目までは医療分野と介護分野共に経験することで、急性期疾患から在宅介護まで患者様の流れを理解しながらのリハビリテーションを提供出来るセラピストを育成しています。今後も法人リハビリ科は各分野を深掘りできるスペシャリストを育てていき、患者様に質の高い医療を提供し続けます。 

リハビリテーション科 科長 中川和明

リハビリテーション科の特徴

各病棟にセラピストを配置することで、常に常に他職種との情報共有を行える体制を整え、入院早期から円滑にリハビリテーションを実施しています。特徴に関しては以下の通りです。

内科急性期病棟

2階北病棟ではリハビリ口腔栄養の取り組みを実施しています。歯科衛生士・歯科医師による口腔へのケア、管理栄養士による栄養面でのケア、専従・専任セラピストによる入院早期から365日、1日1~3回のリハビリテーションを病棟スタッフと共に実施しています。

地域包括ケア病棟

2階南と3階の地域包括ケア病棟では、入棟時にリハビリテーションの必要性の判断を行い、個別に訓練が必要な患者様には個別にリハビリテーションを行い、それ以外の自主トレーニングや病棟リハビリで能力の維持が可能な患者様には必要な指導を行っています。軽症の急性期や急性期の治療が終わったあとの患者様に対し、それぞれの生活の場に戻れるよう必要な環境調整などの支援も行っています。

外科病棟

4階病棟では主に術後患者様を対象にリハビリテーションを行っています。手術翌日から離床・運動を行うことで術後合併症を予防し、スムーズに元の生活に戻れることを目的にリハビリテーション介入を行っています。

リハビリテーション室

リハビリ室入り口

作業療法室

理学療法室

言語聴覚室

人員構成・配置 

理学療法士:15名(外来2名、2階南3名、2階北4名、3階3名、4階3名) 
作業療法士:3名(2階北1名、2階南・3階兼務1名、4階1名) 
言語聴覚士:5名(2階南1名、2階北2名、3階1名、4階1名)

施設基準 

脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ 
運動器リハビリテーション料Ⅰ 
呼吸器リハビリテーション料Ⅰ 
廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ 
がんのリハビリテーション料

まちづくり

民医連の掲げるまちづくりの一環として、友の会会員様の要望でリハビリ職員による介護予防・健康増進・転倒予防などさまざまな講師派遣をおこなっています。また、毎年春頃に開催される健康まつりへのスタッフとしての参加や各種署名の活動などにも積極的に参加し、すべての人が住みやすい地域作りを目指しています。

学習会・研修など

大規模災害対策訓練、BLS訓練、病院全体での職員研修、多職種が開催する学習会、法人・民医連合同での学術大会、オンデマンド動画配信サービス視聴、院外の研修・学術集会などさまざまな学習の機会を設定しています。

新人教育プログラム

新人教育担当の職責が職員がプリセプターとなり、1年かけて新人教育が終了するようスケジュールを作成しています。教育の内容に関しては協会の新人療法士職員研修ガイドラインを参考にし、新人職員の進捗状況に関しては各種会議での報告で共有され必要な支援を皆で行う体制を構築しています。 
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士3職種の関係は良好で、担当症例の困りごとなど他職種と気軽に相談できる関係があります。成長を促進する機会として院内や奈良県の民医連病院との合同での症例検討なども毎年開催しています。

2024年新入職員の声 

土庫病院リハビリテーション科に入職してから9ヶ月が経過しました。先輩職員の多くは10年以上のセラピスト経験を持ち、非常に親しみやすく、気軽に質問できる環境が整っています。そのため、分からないことや疑問に思ったことをすぐに尋ねることができ、丁寧に教えていただけたことが、自身の成長に大いに寄与していると実感しています。 
 
臨床面では、入職当初に指導者の先輩と共に書類業務や病棟業務を学びました。質問がしやすい環境のおかげで、疑問をそのままにせずに解決できました。また、学校で学んだ知識や技術だけでは不十分な部分については、動画コンテンツの活用や技術指導を受けることができる新人教育プログラムが非常に有益でした。 
 
患者様の退院後の生活環境を改善するために、上司の許可を得て、指導者と共に患者様のご自宅の片付けを6回にわたって行ったことで、「動きやすくなった、近くに病院はあるけれど土庫病院の方が親身に寄り添ってもらえて嬉しかった、土庫で良かった」と患者様から喜ばれる経験を得ることができました。治療だけでなく、患者の退院後の生活環境調整も積極的に推奨している土庫病院は、ほんとうに退院後の生活を支える病院であると感じています。今後も土庫病院で多くのことを学び、成長していきたいと考えています。