当院について
安心して住み続けられる街づくりをめざして
土庫病院(どんご)は1955年(昭和30年)に6畳一間で高田民主診療所として開設され今年で開設68年です。
地域住民の強い要望で、当初は夜間診療のみの「働く人のための診療所」として開設されました。
当院は全日本民医連に加盟しており、無差別平等の医療をモットーに綱領を大事にした医療展開を行っています。
因みに土庫(どんご)という名称はこの地域の地名で今も使われています。
1959年(私が生まれた年ですが)30床の有床の診療所を開設、その後増改築を繰りかえし、2005年に199床の新病院が完成し現在に至っています。
診療科は内科(総合診療科)外科、小児科、救急科、麻酔科、病理診断科です。
内科は総合診療科を中心に、老人施設や介護施設とは常に連携しつつ、入院から在宅や施設入所者の診療やケアにシームレスに対応が可能な体系を構築しています。
消化器内科は上部内視鏡検査・治療、肝胆膵疾患の診断治療には特に力をいれて取り組んでいます。また、大腸がんを始め消化器癌の化学療法の分野では大いに活躍しています。
外科は虫垂炎やヘルニアといった一般の外科治療に加えて、大腸がんの診断、治療、予防・啓発、人工肛門患者さんのケア、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)患者の保存的治療から手術まで積極的に取り組んでいます。
社会医療法人 健生会
土庫病院
院長 吉川周作
癌の治療もできる肛門疾患の専門病院
また、特記すべきは癌の治療もできる肛門疾患の専門病院であることです。
診療所ではできない肛門手術や、全身麻酔でないと出来ない肛門疾患の治療なども行っています。また、今後はロボット手術の導入も予定し、世代交代をしつつ組織としてまだまだ力をいれている分野です。
この多くの手術を支えてくれているのが麻酔科です。夜間緊急手術もほとんど受け入れてくれています。
小児科は併設の土庫こども診療所が外来機能をはたし6床のベッドを有しております。また中南和の小児救急輪番も担っています。
救急科は奈良医大救急科との連携を行う事で、科長はドクターヘリの資格も習得し、救急車の受け入れ件数は昨年2000件を超えました。
病理診断科は常勤の病理医師が日常の病理診断だけでなく解剖、POC、内視鏡カンファレンスなど多様な診断学の指導を担っていただき、研修医など若手医師の教育に大きく貢献しています。
一方で、2003年からは管理型臨床研修病院の指定を受け、当院でこれまでに研修を受けた(研修中を含む)医師の数は70名にのぼります。
研修では中小規模病院の強みを活かした主治医研修が人気で、この数年フルマッチを達成しています。
病院のほか5つの診療所を有している法人ですので後期研修終了後も多様な働き方が可能職場です。あわせて子育て支援、ジェンダー問題、地球環境問題、無料低額診療、子ども食堂など他方面での社会的支援も行う病院です。
地域の方々と協力してより良い街作りに貢献できれば幸いと思っています。
無差別・平等の医療、安全・安心で信頼される医療を実践します。
1.安全・安心の医療を実践するため、新しい医学・技術を学び専門的な力量の向上に努めます。
2.患者さまの『人権』を守る医療、患者さまと共同の営みとしての医療を目指します。
3.安心して住み続けられる街づくり、平和を守る運動、社会保障の充実を求める運動にとりくみます。
1.安全で良質な医療を平等に受ける権利
2.十分な説明と自らの情報を知る権利
3.自分が受ける医療を自ら決定する権利
4.尊厳が保たれる権利
5.個人情報の保護に関する権利
厚生労働大臣が定めた、医療機関の機能や設備、診療体制、安全面やサービス面などの基準です。
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無料低額診療事業とは、社会福祉法第2条第3項に基づいて経済的理由により適切な医療を受けられない方に対して、安心して治療を受けていただくため、無料または低額で診療を行う事業です。