インタビュー

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インタビュー:河合 淳史 大阪市立大学

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土庫研修で印象に残っていること

ある日嘔吐や下痢症状で来られた患者がいました。症状から想定される病気を考え、必要な検査を行う中で、最終的に脳に転移した癌を発見することができました。大学病院に転院となり治療され無事退院となり、本人や家族様からは非常に感謝されました。非常に珍しい病気で、学会発表もさせていただきました。このように小さな病院ですが、珍しい症例も経験でき、かつ学会発表という貴重な経験もさせていただきました。また患者さんの病気を鑑別し、原因となる病気を治療につなげられた達成感は非常に大きかったです。

ワークライフバランスについて

画像土庫病院の研修医を含む多くの医師は8時半くらいに出勤し、18時半ごろには自分の業務を終えるように働いています。水曜日の夕方には大きなカンファレンスがあったりしますが、午前中は病棟処置と自分が担当する患者さんの対応をしています。午後は午前よりも比較的自分のペースで働くことができ、勉強の時間にあてたり上級医へ相談したりする時間にあてています。また隔週出勤の土曜日午前も勉強の時間などの自主的な時間にあてています。土庫病院は自分のペースで働くことができるので業務に追われることは少なく、プライベートと仕事の両立がしやすい病院となっています。

土庫病院で研修を考える医学生へメッセージ

画像主治医研修と聞いて不安に思う学生さんは多いと思います。実際、私も研修が始まる前までは、患者さんの治療方針作成・家族さんへの病状説明・治療検査のオーダーなど自分にできるか不安に感じていました。しかし、自分で実践し経験しなければ身にならないと考え、主体的に研修を行ってきました。研修を行う中で、患者さんにも研修医にも不利益にならない指導体制やバックアップ体制があることを改めて知り、安心して研修することができました。主体的に考え、自分で積極的に動き・学べる環境を求める学生さんにとってはとてもいい環境だと思います。

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