インタビュー:林 瑠星 奈良県立医科大学
土庫病院に決めた理由
5年生の春先に初めて土庫病院へ見学をさせてもらいました。実際に見学させてもらうと研修医は主体的に行動し、患者さんの病室へいったり、救急処置室で指導医から熱心に指導されていました。土庫病院の決め手は、救急科指導医の先生から「土庫病院へ研修することになったらマネージメント力を鍛えてほしい」と期待の言葉をかけていただいたことです。それは、患者さんの入院から退院後フォローができる力であったり、病棟・救急などの現場で多職種を巻き込む力であったりと、医師として総合的なマネージメント力を鍛えることを意味しています。学生の時も研修医になってからもその力の必要性に共感しています。
研修で印象に残っていること
土庫病院に入院される患者さんは独居の高齢者も多いです。体調を崩される方の中には、介護保険・サービスの利用方法を知らない方や、生活保護を受給されている方もいます。
その中でも意識障害で食事がとれない方やアルコール依存症の方などは生活背景まで診なければなりません。
そのような患者さんにはアルコールを断つための指導や、家に戻っても生活ができるように調整を行い、定期通院をしてもらうように伝えます。
このような患者さんの生活までかかわる経験は、非常に学びが多く印象深いものとなっています。
土庫病院で研修を考える医学生へメッセージ
奈良県の臨床研修病院の中でも規模が最も小さい病院ですが、小さい病院だからこそ地域に寄り添った医療が展開できます。
またスタッフ間の仲もよく、上級医・指導医の他に多職種とも連携し、患者さんや家族さんに寄り添ったサポートができている実感があります。
地域医療や主体的に研修をしたい方やどの科にも関わらず必要な知識や技術を身につけたい方には土庫病院がおすすめです。
見学にも是非きてください!