ナースのストーリー

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頼りにされることがうれしかったから

西前亜由美 奈良県立三室専門学校 2007年卒業

画像  高校時代陸上部のマネージャーをしていた私は、誰かに頼りにされることに喜びを感じ、選手が力を発揮できるように陰で支えるマネージャーの仕事は自分に合っていると思っていました。そんな私を見ていた母がくれたのは「将来看護師になったら?」というアドバイス。私の母も看護師をしているのですが、いつも楽しそうに仕事に行く母の姿を見て育ったこともあり、自分も同じ道に進もうと決めたのです。
  看護学校に入学してからは、勉強量の多さに苦しみ、実習記録に悩まされた日々。でも、実習で患者さまからの温かい言葉に力をいただき、家族や友人にも支えられながら無事に看護師になることが出来ました。
  当院への就職を決めたのは、病院訪問に来た時にみんなが親切でいい印象を受けたから。自分もこの病院で、初対面の人にも親切で頼りにされる看護師になりたいと思ったからです。

相手に向き合うことが大切だと学ぶ

 就職してからは仕事に対する責任の重さを実感し、潰されそうになったこともありました。でもそんなときは先輩や同僚、そして患者さまが支えてくれたように思います。 
 新人のこは、状態の悪い患者さまから逃げていた時期もありました。笑顔でベッドサイドに行くよう心掛けてはいたのですが、自分に自信がなくて深く接することが怖かったのです。でもある日、亡くなられた患者さまのご家族が「よくしてもらってありがとう」とお礼を言ってくださいました。自分では逃げていたのに感謝を述べられ、申し訳ない気持ちと嬉しさで複雑な気持ちに。そして「逃げていてはいけない」と思い、その日から相手に向き合いぶつかっていこうと決めたのです。 
 またあるご家族からは「死にゆく人だからって軽くみないで!」と叱られた事もありました。その人はターミナルの患者さまであり、負担を軽くしようと思って処置の時間を30分ずらしたのです。でもご家族はその時間に待ってくださっていたんです。そのとき、説明の大切さ、そしてご家族の不安や張り詰めた心理状態を実感し、患者さまはもちろん、ご家族ともしっかり向き合い声をかけ、信頼関係を築くことの大切さを学ぶことが出来ました。

いつも患者さまを一番に考えていたい

画像  当院のいいところは、全ての職種が患者さまのことを深く想い、何がその人にとって一番大切なのかを考えるという姿勢を持っていること。看護師同士はもちろん、医師やコメディカルともチームワークがいい事が、いい援助へのポイントだと思います。それができるのが当院の魅力であり、やりがいを感じられる職場に満足している毎日です。
  こんな私も最近は新人指導にも関わるようになりました。新人さんを見ていると、処置のひとつひとつが丁寧で一生懸命。その姿を見ると、相手に全力で向き合っていた新人のころを思い出し、学ぶことが沢山あります。看護師は患者さまの一番近くにいる存在。だからいつも相手と心を通わせながら、正しい情報を掴んで他職種に提供するのも大きな役割だと思います。そのためにも、いつも初心を忘れず、いつも患者さまを一番に考えながら全力で関わっていこうと思います。                  
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