事例紹介 ~訪問での3ヶ月間の関わりを通して~
様々なサービスでご利用者様の声にお応えします。
様々な病気や障害を持ちながら自宅で生活されている方一人ひとりの人生に向き合う看護やリハビリを提供することが私達の使命です。利用者様の希望や想いを大切にして一歩づつ進んで行きます。
一人で洗濯・買い物に行けるようになりたい!! Tさんの場合
・Tさん 75歳 女性 ・介護度:要支援1
・疾患:腰部脊柱管狭窄症の手術後
お悩み
・転倒を繰り返していて、外を歩くのに不安がある。
・友人家族が支援してくれているが、自分で洗濯くらいはしたい。
リハビリ目標(平成29年6月より訪問リハ開始)
1か月後:自宅~友人宅を安全に、一人で移動出来るようになる。
2か月後:洗濯物を自分で回して干せるようになる。(週1回程度)
3か月後:買い物にも友人家族の援助を得ながら、一定の頻度で行えるようになる。
- ふれあい訪問リハビリの取り組み(開始から1ヶ月)
①両足の筋力低下が目立つ筋肉に対して、積極的な筋力トレーニングを行いました。
②立位の安定性向上の観点から、あえて足元を不安定な環境にした上での立位保持練習を行いました。
③転倒のリスクに配慮しながら、将来的には買い物を行う事を意識した歩行距離・時間を段階的に設定した上で、屋外歩行練習を実施しました。
- ふれあい訪問リハビリの取り組み(開始から1ヶ月)
各種トレーニングを継続しつつ、並行し てより安全な環境にて目標とする動作が行えるように、環境設定を行いました。
①洗濯動作が行い易い様に、物干し竿を充分に活用出来る様、ベンチ台を設置。その後、洗濯動作練習を実践的(洗濯機~出窓までの移動、物干し竿へのリーチ動作等)に行ういました。
②玄関横スペースに洗濯機があるが、廊下幅が非常に狭い事から、移動スペースの確保を図る為に台を設置しました。
- ふれあい訪問リハビリの取り組み(2~3ヶ月)
歩行能力の向上に伴い、自宅~近隣のコンビニエンスストアまでの歩行練習を行い、簡単な買い物も実践しました。(幾度か繰り返す事で自信を深めて頂きました。)
歩行能力の変遷
6月8日↑
7月20日↑
8月31日↑
その後のTさんの状況
屋内は杖を使用する事なく、移動する事が可能に。屋外は歩行器を使用するものの、お一人で30分程度の連続歩行が問題ない状態となり、コンビニエンスストアまでの買い物は行えるようになりました。(近隣スーパーへの買い物も、ご友人家族の送迎援助で可能に。)
ご友人家族の援助を受けていた洗濯に関しても、自力で行えるようになり、介護負担は軽減しました。ご友人と共に内職が再び日常的に行えるようになられました。
利用者の声
サービス利用開始当初から、リハビリはもちろん、親身になって相談に乗って頂きました。(Sさん)
訪問リハビリを利用が、退院後の運動を続けていく上での、良いきっかけ作りになり、卒業後も頑張っていけそうです。(Aさん)